空腹時血糖について

血糖値は1日の中でもかなり変動しています。食事の前は低く、食後は高くなります。健康であればインスリンのおかげで食後の血糖値もすぐに正常値に戻るのですが、糖尿病ですとそれがなかなかできません。

1日のうちでもっとも血糖値が低いのが早朝の空腹時。前日の夕食から時間があいているので、インスリンがきちんと働いていれば、血液中のブドウ糖は少ないはずです。

食事の影響を受けていない時に、血糖値がどの程度あるのかを調べることでインスリンの分泌量や働き具合などがわかります。それを調べるのが空腹時血糖検査です。


空腹時血糖検査について

健康な人の場合、空腹時であってもつねにすい臓からは一定量のインスリンが分泌されています。もし空腹時なのに血糖値が高いということであればインスリンが十分に分泌されていない、あるいは効きが悪いということになります。

空腹時血糖検査では夕食を食べてから9~10時間以上たった状態での血糖値を測ります。水は飲んでもOKです。

【血糖値の判定区分】
正常型・・・・60~109mg/dl
正常高値・・・100~110mg/dl未満
境界型・・・・110~126mg/dl未満
糖尿病型・・・126mg/dl以上

正常高値の場合は他の検査もして異常がないかどうか調べる必要があります。生活習慣の見直しをすぐにでも始めれば糖尿病にならずに済むかもしれません。

境界型は糖尿病予備群ともよばれ、積極的な生活習慣の改善と再検査が必要です。

重度の糖尿病患者さんは朝食前でも血糖値が200mg/dlを超えていることもあります。

空腹時血糖が高いということは、食後に血糖値が上がるときのスタートラインがすでに高いということになります。なので、食後血糖値などを精密検査で調べなければなりません。再検査です。

血糖値を下げるインスリン

血糖値を下げるインスリンの分泌には2種類あって、基礎分泌と追加分泌といいます。つねに一定量分泌されているのが基礎分泌。そして食事をしたあとにさらに分泌されるのが追加分泌です。

糖尿病が進んでくると追加分泌が低下するだけでなく、基礎分泌も低下してきます。そのため、寝ている間でも血糖値を十分に下げることができなくなってしまいます。そのため早朝の空腹時であっても血糖値が高いんです。

早朝の空腹時血糖が高いのなら、すでに基礎分泌も低下していることを意味します。糖尿病がかなり進んでいる可能性も。そうなる前に発見できるよう、さまざまな検査がありますし、定期的にチェックすることも大事です。

追加分泌が低下しはじめてから、基礎分泌が低下するまでには10年以上かかる人もいれば、数ヶ月の人もいます。
→くわしい血糖値の測定方法などはこちら

血糖値はつねに変動している

血糖値は1日の中でもかなり変動しますが、その日の食事内容や体調によってもずいぶん違ってきます。たまたま空腹時血糖が高かったり、あるいは低かったりすることもあるので、1回の検査ではなかなか糖尿病かどうかは判断できません。見逃してしまうこともあります。

早朝空腹時血糖値が高くなるケース

・前夜の夕食が多すぎた
・前夜の夕食を遅くに食べた
・朝食は食べなかったがコーヒーなどを飲んでしまった
・前夜にお酒を飲み過ぎた
・気温が高く、汗をかいた後に測定した
・あかつき現象あるいはソモジー効果

あかつき現象とは・・・

夜明け前、だいたい4時~5時頃、1日の活動に備えるために体から成長ホルモンやコルチゾルなどが分泌されます。これらのホルモンは血糖値を上げます。

糖尿病でなければインスリンが分泌されて血糖値は正常値をキープするのですが、糖尿病の場合、そのまま上がってしまいます。このホルモンの出かたは日によって異なります。同じような食事をして、同じように過ごしていても変わるんです。

ソモジー効果とは・・・

寝ている間に低血糖になっていると、体が血糖値をあげようとしてグルカゴンなどのホルモンを分泌します。そのために早朝血糖値が高くなることがあります。

インスリン療法を行っている人で、インスリンの量を間違えたり、効きすぎてしまったりして血糖値が下がりすぎてしまった時や、食事の量が少なすぎて低血糖になるとその反動で高血糖になってしまうこともあるんです。

あかつき現象なのかソモジー効果なのかは3回血糖値を測定することでわかります。就寝前と夜中3時、そして起床時に測定し比較します。午前3時に低血糖が起きていればソモジー効果、そうでなければあかつき現象ということがわかります。

空腹時血糖値が高い人はどうすれば?

インスリンが正常に働く場合は空腹時高血糖にはなりません。なかなか判断が難しいですが、糖代謝を高めることが、空腹時高血糖には必要です。

糖代謝を高めるために、摂取した糖を燃焼させてエネルギーにかえるサプリメントがありますので是非参考にしてみてください。
【参考】アラプラス糖ダウン

低血糖の場合も

空腹時に低血糖になってしまう人もいます。お腹が空いている時や早朝に体がだるかったり、めまいを起こしたり、フラフラお酒に酔ったようになったり、集中力がなくなったり、頭痛が起きたりすることはないですか。もしかしたら低血糖症かもしれません。

原因としてはインスリンの過剰投与や内服薬の過剰服用、食事の量が不足していた、アルコールの摂り過ぎ、肝臓やすい臓の病気などが考えられます。


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