尿糖とは?

尿糖とは?

ブドウ糖は体にとって大切なエネルギー源です。なので、少しでもムダにしないように再吸収されるようになっています。健康な人であれば、血液をろ過して尿を作るときに、ブドウ糖を腎臓で再吸収してまた血液中に戻します。その再吸収率は99%。何度も何度もリサイクルして使うようにできているのです。

それが一般的に170~180mg/dl以上の高血糖になると、糖を腎臓で再吸収しきれずに尿といっしょに排出してしまいます。この尿に出てしまった糖のことを尿糖といいます。

健康な人であれば尿の中には糖が少ししか含まれません。その糖が多いとなると糖尿病が疑われます。


糖を多く含んだ尿ってどんな?

糖尿病になると、尿から甘いにおいがすると言われていますね。甘いというよりもかんきつ系の果物のにおいや果物のくさったようなにおいと表現する人も。医師の中には検尿の時のにおいで尿に糖が出ているかどうかがわかるという人もいるようです。

ただ尿は食べ物や薬などにもすごく影響をされやすいので、「甘い匂いがした=糖尿病」とはなりません。

また糖尿病患者の尿は泡立つとも言われています。いきおいよくすることで、ある程度尿が泡立つのは健康な人でもあります。ただ腎機能が悪いと尿にタンパクがでて、それによってねばりっこい泡が立つことはあるようです。糖尿病が進むと、腎臓にもダメージを与えますから、なかなか泡が消えない尿が出ることもあります。

それから、糖が出ている尿にはアリがたかるのだそう。都市伝説ではという人もいるようですが、糖尿病の専門家である医師がその説は本当です、と言っています。そもそも患者さんの尿にアリが集まってきたことから、糖尿という症状がわかり、そして糖尿病という病気の発見につながったそうです。
尿に蟻がたかる

ただ、素人がにおいや泡立ち、アリのたかり具合などで、糖尿病かどうかを判断することは難しいです。でも、少しでも気になる症状があればすぐにでも医療機関を受信することをおすすめします。

実際、私の義兄はエクステリア工事の仕事をしているのですが、仕事の途中で用を足したら、おしっこにアリがぞろぞろと集まってきて、それで糖尿病が発覚しました。

尿糖検査

尿糖検査
尿に糖が出ているかどうかを調べる尿糖検査というものがあります。

病院では試験紙を使って尿にブドウ糖が含まれているかどうかを調べる定性検査と、ブドウ糖の濃度を測る定量検査があります。定性検査で陰性(-)、定量検査で40~85mg/日であれば問題ありません。

ただ1回の検査結果で尿に糖が出ていると言われても、それですぐに糖尿病とは断定できません。尿は食べたものにかなり影響されるので、検査の前日は天ぷらやうなぎなどの油っぽいものやケーキなどの甘くて高カロリーのものは避けましょう。

尿糖検査は病院でももちろんできますが、自宅でも気軽にできます。

自宅で尿糖検査をする方法

☆尿検査試薬

ドラッグストアなどで尿糖を調べる試験紙が市販されています。

代表的なものにテルモの「新ウリエースGa」というのがあります。使い方はとっても簡単。

まず試験紙に尿を1秒かけます。もちろんコップなどに採尿してそれに浸してもOKです。30秒ほどで試験紙の色が変わるので、容器に書かれている基準値の色と照らしあわせてみます。黄色に近ければ陰性、緑に近かったら陽性で、尿に糖が出ているということになります。そしてその試験紙はトイレにそのまま流せます。

検査のタイミングは食後1~2時間のもっとも血糖値が上がる時間。そして、出始めの尿ではなくて、途中のものを浸すようにしましょう。

気軽に検査できるので、血糖値が気になる人はぜひ試してみてくださいね。

☆尿糖計

デジタルの尿糖計に尿をかける(あるいはコップに尿をためて浸す)だけで、簡単に測ることができます。

試験紙とは違って尿糖値を数値で細かくあらわしてくれるので、血糖値のコントロールにはすごく役立つのではないでしょうか。どんな食事をした時に数値が上がった、運動をこれだけしたら下がった、など日々の生活と血糖値の関係が明確になればなるほど治療に対するモチベーションもアップしますし、実際治療のサポートにもなりますよね。

尿糖検査だけで安心しないで

血糖値は正常でも、尿に糖が出てしまうこともありますし、逆に、血糖値が高いのに尿には糖が出ていないということもあります。


糖排泄閾値(とうはいせついきち)というのがあります。個人差があるのですが、血液中の糖が尿にでてしまう限界の値のこと。この値が高ければ血液中の糖が多くても、尿にまではあふれません。反対にこの値が低ければ血糖値が正常でも尿に糖があふれでてしまうということになります。

この糖排泄閾値は個人差もありますし、体調によっても変わります。もともと腎臓の糖再吸収率が高い人は、血糖値が高くても尿には糖がでませんよね。妊娠していたり、風邪を引いたり、ストレスが続いたり、極端なダイエットをしたり、または腎臓の病気があるとこの値が低くなって、尿に糖が出やすくなります。

なので、尿糖検査だけでは糖尿病かどうかを判断することはできません。血液検査もいっしょに受ける必要がありますね。


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