食後血糖値の正常値はいくつ?

食後血糖と基準値

空腹時と食後では糖の使われ方や流れが異なります。

空腹時は筋肉や脂肪からアミノ酸やグリセロール(脂質を構成している物質)が放出されて、肝臓でブドウ糖にかわります。そのブドウ糖は脳や赤血球で使われます。


食事をした後は、食べた炭水化物がブドウ糖に分解されて吸収されます。そのブドウ糖の半分は肝臓へ、残りの半分が血管を通って筋肉へ運ばれエネルギー源となります。

ただ食べ過ぎてしまった時などは、ブドウ糖がありあまってしまい肝臓や脂肪にたくわえられます。

このように食後は一時的にブドウ糖が血液中にたくさん含まれます。

血糖値とは血液中にあるブドウ糖の量を表したものなので、健康な人でも食事をしたあとは血糖値が上がります。炭水化物などブドウ糖を含むものを食べれば、それが吸収されるからです。でも健康な人の場合は食後でも血糖値が140mg/dlを超えることはまずありません。どんなにお腹いっぱい食べても、糖質たっぷりの食事内容だったとしてもです。

通常は血糖値が上がり過ぎないように調整してくれるインスリンが分泌されるので、食後2~3時間もすれば、食事の前の値(100mg/dl前後)に自然に下がるようになっています。

食後の急激な血糖値の上昇を抑えてくれるホルモン、インスリンは血液中のブドウ糖の濃度を感知して、それに見合った量が分泌されるので、血糖値が上がり過ぎたり、反対に下がり過ぎたりすることはありません。人間の身体というのは本当に良くできていますよね。

【食後血糖値】

正常・・・・・・・・・・・・・・・80~140mg/dl未満
糖尿病予備群(境界型糖尿病)・・・140~200mg/dl未満
糖尿病 ・・・・・・・・・・・・・・200mg/dl以上

食後血糖とは食事の開始から2時間の時点での値です。食事を終えてからではなく、食べ始めてからです。

食後にもっとも血糖値が高くなるのが1時間後。2時間後というのは食べ物の半分くぐらいが胃から腸へ送られていき、糖質の吸収もほとんど終わったタイミングなので、これ以上血糖値が上がることはないとされている時間なんです。

食事を始めて15分ほどすると血糖値は徐々に上がっていきます。そして1時間後にピークをむかえ、2時間も断つとある程度下がっているはずです。でも2時間たってもまだ下がりきれていないようであるなら、インスリンがうまく働いていないということがわかり、糖尿病が疑われます。

食後血糖値が上がっても元に戻ればいいのでは?

食後にグ~っと血糖値が上がる人がいます。でも、インスリンのおかげで徐々にまた下がってくるので、問題ないじゃないかと思ってしまいますよね。でも、血糖値が急激に上がるということはインスリンも大量に必要になるということ。インスリンを作り出しているすい臓にも負担がかかってきます。血糖値の乱高下はやがてインスリンがうまく働かない状態になりやすいです。

インスリンがきちんと効かないとブドウ糖は脂肪としてたくわえられていくので、太りやすくなるんですね。もちろん糖尿病になってしまうリスクも上がります。

食後の血糖値はできるだけゆるやかな方が身体への負担が少なくてすみます。

食後高血糖は危険

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DECODA study (2004)の調査によりますと、食後の血糖値が急激に上昇してしまう「食後高血糖」の人は心血管病(心筋梗塞や狭心症、段動脈瘤など)で死んでしまうリスクがとても高いのだそう。血糖値が正常な人に比べると約3.5倍にもなります。

また空腹時血糖値が高い人と食後血糖値が高い人を比べても、食後血糖値が高い人の方が心血管系疾患で死亡するリスクが高いこともわかっています。

食後高血糖は心血管系だけではなく、ガンや動脈硬化、認知症などの病気を引き起こしたり、進行させたりすることもわかっているので要注意です。

食後血糖値はどうやってコントロールする?

食品によって血糖値が上がりやすいものとそうではないものがあります。それを数値化したものが血糖指数、GI値です。GI値が高いものは炭水化物とじゃがいも、ドーナツなどのお菓子類です。ただ炭水化物を全くとらないというわけにはいきませんし、炭水化物の中にもGI値が低いもの(玄米や小麦全粒粉パン、全粒粉パスタなど)もあるので上手に取り入れたいですね。

また食べる順番(野菜⇒肉や魚⇒ごはん)や食後の運動などでも食後高血糖を予防することができます。

>>>食後血糖値の対策法4つ

食後高血糖を見つける方法

食後に血糖値が急に上昇しても自覚はありませんよね。だから怖いのですが・・・。やはり血液検査をしなければ食後高血糖かどうかはわかりません。

病院ではブドウ糖負荷試験という検査で食後にどのように血糖値が変動していくのかを調べてくれます。ただこの検査、1日に何度も採血をされますし、長時間病院に拘束されるので、なかなかハードルが高いですよね。

もっと簡単に調べたいという人は、簡易型の血糖値測定器がおすすめ。自分で測定するのですが痛みもほとんどありませんし、1滴の血液があれば測定可能です。

食後血糖値が高いことは病気を引き起こすリスクも高いということ。脂肪もたくわえられやすいのでダイエットをしている人はとくに気をつけなければならないポイントでもあります。食後血糖値をコントロールしましょう。



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